記事: キューブからキャラクターへ:Morphits®が幾何学に個性を与えるまで

キューブからキャラクターへ:Morphits®が幾何学に個性を与えるまで
シンプルな幾何学形状でも、動くことができれば不思議なほど生き生きと見えてきます。Morphits®は、コンパクトな木製フォルムからポーズ自在の動物へ変形します。その変形は単なる仕掛けではなく、キャラクターそのものを生み出すデザインの中心です。
装飾に頼らずキャラクターをつくる
目や表情を描き込まなくても、オブジェには個性を与えられます。Morphits®では、幾何学、プロポーション、関節の位置、そしてポーズが表情の役割を担います。情報を増やすのではなく、形と動きだけで「何者か」を感じさせることが課題でした。
動く幾何学
- Simple Structure:基本となる幾何学形状を明快にすることで、変形してもオブジェの構造が読み取りやすくなります。
- Poseability:関節を動かせることで、使い手自身が最終的な表情づくりに参加できます。
- Changing Silhouette:キューブに近い状態から、伸びる、しゃがむ、振り向くといった姿勢へ変わるたび、同じオブジェの印象が変化します。
ポジションが個性をつくる
姿勢が変わると、同じ形でも性格が変わって見えます。Giraffeは首を伸ばせば好奇心のある姿に、折りたためば静かな佇まいに。Monkeyはぶら下がることも休むこともでき、Tigerは低く構えるとエネルギーのある印象になります。
つまり、キャラクターは製品に固定された一つの答えではありません。使い手が選ぶポーズによって、その都度つくられます。
オブジェから、身近な存在へ
見るだけのオブジェと、自分で触れて変えられるオブジェでは、関係の生まれ方が違います。何度も手に取り、姿勢を変えるうちに、Morphits®は単なる置物ではなく、その人の空間に合わせて変化する存在になっていきます。
デザインは工場から出た瞬間に完成するのではなく、使い手とのやり取りの中で続いていく。Morphits®は、その考えを小さな木製オブジェの中にまとめたものです。
